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Michel Reis "Mito - Solo Piano Improvisations - "
●ジャンル:Jazz
●価格:¥2,700 (¥2500+税)
●発売日:2018年2月28日 先行発売中
●品番:CSJ0006 / MOCLOUD RECORDS + CORTEZ SOUND
このアルバムは水戸のコルテスで録音された即興ピアノ曲集です。これまでここでは私のジャパンカルテットやレイス・デムス・ウィルトゲントリオで数回演奏をしてきました。コルテスと温かくもてなしてくださるオーナーの伊藤さんから私はとても大きな影響を受け、ここは私にとって第二の故郷のようになりました。このアルバムを水戸の街に捧げます。 − ミシェル・レイス
1. Rising 9'01
2. Sunae 3’27
3. Forest’s Edge 6’36
4. Lost Temple 6’51
5. Looking Glass 4’18
6. Echoes 2’54
7. Folk Song 5’39
8. Labyrinth 2’31
9. Repose 3’13
Michel Reis ? piano
All songs composed by Michel Reis
Recording at Jazz Room Cortez, Japan on the 21st July 2017
ミシェル・レイスの故郷ルクセンブルク大公国を初めて訪れた際に印象的だったのは、旧市街の歴史ある美しい街並みと新市街の現代的な街並みのコントラスト、郊外の自然の豊かさであった。私がルクセンブルクのこぢんまりとした雰囲気や日本と似た木々の緑に安らぎを感じるのと同様に、ミシェルが日本に惹かれるのもまた故郷を想起させる何かがあるからかもしれない。
今回のプロジェクトは、コルテスのオーナー伊藤輝彦氏たっての希望で実現した。伊藤氏も自身のレーベルCortez Soundからこれまで数枚のアルバムをリリースしているが、今作は日本ではMocloud Recordsに所属するマネージメント・アーティストのミシェル・レイスをCortez Soundの録音として発表するというダブルネームになった。2つのインディ・レーベルが協働してアルバムをリリースをするのはあまり聞いたことがないが、このようにして軽々と垣根を越えるのは私にとって心地良い。伊藤氏は、音楽への優れた感性のみならず、人に対する深い洞察力があり、ミシェル自身のこともとても良く理解してくださっている。この録音のために一年がかりで日程を定め、当日はオーディエンスを入れて緊張感をつくりながら2セットが演奏された。というわけで、実際のところはライヴ録音なのであるが、拍手や歓声はすべてカットされている。
ここに収められた演奏は「フォークソング」を除いて、すべて即興演奏である。もともと即興演奏が好きなミシェルではあるが、ここ数年ジャパンカルテットとの演奏に取り組むことでフリージャズのスタイルを発展させてきた。「音楽の中で自由になる勇気をジャパンカルテットから得た。自分がやってきたどのバンドよりも一番自由だった」と言う。ミシェルにとっては心が開いた瞬間だったのではなかろうか。
今作で聞けるミシェルの演奏は、日本という国と人との出来事から影響を受けた結果である。初来日の2014年に聞いたソロピアノ演奏は、もっと叙情的な映画音楽のテーマソングのようであった印象があり、今作の録音とは随分違うなぁと思った。
今作は、これまでのミシェルの作品の中で最も直截的に感情が表現されている。すべてを聞き終わった時に、ミシェルの表現する情熱、勇気、自信、清廉さ、郷愁、愛、自由を希求する精神が、透き通った熱い余韻として、静かにあなたの心の奥底に下りてくるに違いない。ミシェル・レイスはやはり即興の音のなかに己が魂の発露を見出すジャズ・ピアニストなのである。
松永誠一郎
Mocloud Records代表
November, 11th 2017
横浜
●価格:¥2,700 (¥2500+税)
●発売日:2018年2月28日 先行発売中
●品番:CSJ0006 / MOCLOUD RECORDS + CORTEZ SOUND
このアルバムは水戸のコルテスで録音された即興ピアノ曲集です。これまでここでは私のジャパンカルテットやレイス・デムス・ウィルトゲントリオで数回演奏をしてきました。コルテスと温かくもてなしてくださるオーナーの伊藤さんから私はとても大きな影響を受け、ここは私にとって第二の故郷のようになりました。このアルバムを水戸の街に捧げます。 − ミシェル・レイス
1. Rising 9'01
2. Sunae 3’27
3. Forest’s Edge 6’36
4. Lost Temple 6’51
5. Looking Glass 4’18
6. Echoes 2’54
7. Folk Song 5’39
8. Labyrinth 2’31
9. Repose 3’13
Michel Reis ? piano
All songs composed by Michel Reis
Recording at Jazz Room Cortez, Japan on the 21st July 2017
ミシェル・レイスの故郷ルクセンブルク大公国を初めて訪れた際に印象的だったのは、旧市街の歴史ある美しい街並みと新市街の現代的な街並みのコントラスト、郊外の自然の豊かさであった。私がルクセンブルクのこぢんまりとした雰囲気や日本と似た木々の緑に安らぎを感じるのと同様に、ミシェルが日本に惹かれるのもまた故郷を想起させる何かがあるからかもしれない。
今回のプロジェクトは、コルテスのオーナー伊藤輝彦氏たっての希望で実現した。伊藤氏も自身のレーベルCortez Soundからこれまで数枚のアルバムをリリースしているが、今作は日本ではMocloud Recordsに所属するマネージメント・アーティストのミシェル・レイスをCortez Soundの録音として発表するというダブルネームになった。2つのインディ・レーベルが協働してアルバムをリリースをするのはあまり聞いたことがないが、このようにして軽々と垣根を越えるのは私にとって心地良い。伊藤氏は、音楽への優れた感性のみならず、人に対する深い洞察力があり、ミシェル自身のこともとても良く理解してくださっている。この録音のために一年がかりで日程を定め、当日はオーディエンスを入れて緊張感をつくりながら2セットが演奏された。というわけで、実際のところはライヴ録音なのであるが、拍手や歓声はすべてカットされている。
ここに収められた演奏は「フォークソング」を除いて、すべて即興演奏である。もともと即興演奏が好きなミシェルではあるが、ここ数年ジャパンカルテットとの演奏に取り組むことでフリージャズのスタイルを発展させてきた。「音楽の中で自由になる勇気をジャパンカルテットから得た。自分がやってきたどのバンドよりも一番自由だった」と言う。ミシェルにとっては心が開いた瞬間だったのではなかろうか。
今作で聞けるミシェルの演奏は、日本という国と人との出来事から影響を受けた結果である。初来日の2014年に聞いたソロピアノ演奏は、もっと叙情的な映画音楽のテーマソングのようであった印象があり、今作の録音とは随分違うなぁと思った。
今作は、これまでのミシェルの作品の中で最も直截的に感情が表現されている。すべてを聞き終わった時に、ミシェルの表現する情熱、勇気、自信、清廉さ、郷愁、愛、自由を希求する精神が、透き通った熱い余韻として、静かにあなたの心の奥底に下りてくるに違いない。ミシェル・レイスはやはり即興の音のなかに己が魂の発露を見出すジャズ・ピアニストなのである。
松永誠一郎
Mocloud Records代表
November, 11th 2017
横浜